この
ビジョンは、先ほど申し上げましたとおり、第5次藤岡市
総合計画の理念を踏まえた上で、
総合計画においての
重点プロジェクトで示す施策をさらに再抽出していることから、
総合計画策定時に実施したアンケート結果や
パブリックコメントで頂いた市民の意見は反映できているものと考えております。ただ、現時点での
ニーズの把握をということでは不足している部分も考えられますので、今後、
ビジョンの精度を上げていく過程では、必要に応じて、市民からの
意見募集も検討していきたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君)
吉田達哉君。
◆18番(
吉田達哉君)
ビジョンの中で
公共施設の整備とあり、現在進めている
行政改革においても、
公共施設の総点検により、総合的かつ計画的な
管理運営を行うこととしています。この
ビジョンを読んだときに感じたのは、記載されている施策が
ハード面の整備が中心であり、
住民サービスの改善・改革など、
ソフト面の施策が少ないように感じました。
ビジョンは、
ハード面の整備が中心の計画であるのかをお伺いいたします。
○議長(
野口靖君)
企画部長。
◎
企画部長(
高柳和浩君) お答えいたします。
まちづくりビジョンの3つの大きな柱の下にある
個別事業については、今後の
社会情勢の変化なども加味して
ブラッシュアップ作業を行い、より具体的な事業を盛り込んだ計画としてくみ上げてまいります。その際には、
施設整備等の
ハード面の計画と併せ、
市民目線に立ち、
市民ニーズを反映させた
事務事業の確立といった
ソフト面の充実、そして
市職員の
意識改革と
資質向上を図る
取り組みについても進めてまいります。
ハード・
ソフト両面の事業の
ブラッシュアップと職員の
資質向上等が一体となる計画とすることで、この藤岡市
まちづくりビジョンが真に
実現性を持った計画となり、また、その目標を達成できるものと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君)
吉田達哉君。
◆18番(
吉田達哉君) それでは、これからこの
ソフト・
ハード面の事業について
ブラッシュアップをしていくということでありますけれども、実際にこの
ビジョンの中で、具体的な施策が既に確立されているもの、こういったものをやるというものがあれば、お知らせをいただきたいと思います。
○議長(
野口靖君)
企画部長。
◎
企画部長(
高柳和浩君) お答えをいたします。
ビジョンに基づく令和2年度当初予算に計上されている具体的な施策につきまして一例を申し上げますと、1番目の柱、
住環境と
都市機能の整備では、
地域コミュニティづくりや
伝統文化の保存・継承を支援する
地域コミュニティ活性化補助事業や、県内初の
取り組みとなる2回接種を全額助成する
おたふくかぜワクチン接種事業が挙げられます。
また、2番目の柱、
高速交通・
拠点性を活かした
産業基盤整備では、産業の振興や雇用の創出と税収の確保を図るために
藤岡インターチェンジ西産業団地及び
東平井工業団地を整備。農業・
林業体験ツアーは、新たな
移住支援策として
取り組みます。
そして、3番目の柱、豊かな
自然資源を活かした
田園都市の形成では、
森林資源の
有効活用策を検討するために、
木質バイオマス発電検討事業。やよいひめ
PR事業では、藤岡産イチゴ「やよいひめ」をブランド化するための
PR事業を展開いたします。
このように、3本の大きな柱を中心に具体的な施策を進めるとともに、今後は施策の
磨き上げを行ってまいります。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君)
吉田達哉君。
◆18番(
吉田達哉君) 昨今の地方自治体を取り巻く状況を考えたときに、今、新しい事業となるものが幾つか答弁の中にありましたけれども、新しい事業を行う場合には、既存の事業を廃止や縮小の
見直しを行っていかなければ、その財源も生み出せないと思っております。打ち出の小づちはそう簡単にあるわけではありません。そのことから、現在進めている
行政改革にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
前議会の
一般質問で
行政改革について質問しましたが、早急に決断するものと中長期的に検討するもの等に区分けをしたり、部会をつくったりとの
作業方法は伺いましたが、どの事業を検討しているかは聞けませんでした。
新井市長を先頭に積極果敢に
行政改革に取り組んでいることは大きく評価をするところでありますが、しかしながら、その内容がなかなか見えてこないと感じております。そのことについては、大変残念に思うところであります。改革として出てくるものを見ると、入場料を定めるとか、市外の方の料金を上げるとか、利用の少ない制度を廃止する等のものばかりであります。もっと抜本的な
見直し改革を行っていただき、先ほどからの答弁にあるように、
総合計画や
まちづくりビジョンと整合性があり、さらには10年、20年先の礎となる施策を講じてほしいと思いますが、市の考えを伺います。
○議長(
野口靖君)
企画部長。
◎
企画部長(
高柳和浩君) お答えをいたします。
議員ご指摘のとおり、
行政改革や
まちづくりビジョンの
策定等に当たっては丁寧な説明を今後も心がけるとともに、先ほどの答弁の中でも申し上げましたとおり、
社会情勢の変化なども加味し、
ブラッシュアップ作業を行い、
行政目線だけでなく、
市民ニーズの十分な把握に努めることで
市民目線をしっかり認識し、検討を進めていきたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君)
吉田達哉君。
◆18番(
吉田達哉君) 常々思っていることがあるんですけれども、実際に
まちづくりを行うのは
地域住民であり、そして市役所の職員の方々の事務の進め方でこの
まちづくりができてくるものだと思っております。また、市長がいつもおっしゃる明るく元気な
まちづくりですけれども、その元気なまちをつくるのも全て職員の方と市民との英知を集結して行うことが肝要と思います。この
ビジョン、また、それぞれの
事務事業を直接、今日この場には部長さん方しかいませんけれども、課長、係長が違う
会議室等で待機をしながらこのやり取りを聞いていると思うんですけれども、そういった方々が直接市民の方々の意見を聞いたりしながら、この事業を続けていくべきかどうか、また、この事業はもう一世代前の役割を終えたから新たな事業に切り替えようか、こういう事業を行うことによって市民が喜ぶんじゃないか、こういうところを舗装を直したり側溝をつけたりすることで、
子供たちの安全が図られて、そして
地域住民に喜ばれるんじゃないか、こういうことを想像しながら
まちづくりをしていかなければ、本当に血の通った行政にはならないと思っております。
我々はどうしても数字の面からだけ物を見て、
行政改革をしろ、そして
財政改革をして何とか財政を立て直してというような話を頭ごなしにこの議場、もしくは
委員会等の席から行っておりますが、実際に行う市の職員の方々が、
自分たちが楽しくなるような
まちづくり、こうすることによって非常に便利だなと感じるんじゃないかと想像しながらする
まちづくり、市の職員の方々の8割ぐらいは、多分、同じこの藤岡市に住んでいる住民でもありますから、そういったことを真剣に捉えて、先を見ながら
まちづくりの施策を講じることが私は一番いい
まちづくりになるのかなというふうに思います。
そんな環境を整えて、職員が元気で明るく将来のことを語りながら
まちづくりができるような環境をつくっていくことが我々の責務なのかなというふうに考えますけれども、こういった環境を整えていっていただきたいという要望も込めまして、市長、副市長どちらでも構いませんが、その
環境整備のことについてどう考えているのか、お話をお伺いしたいと思います。
○議長(
野口靖君) 副市長。
(副市長 高橋 厚君登壇)
◎副市長(高橋厚君)
吉田議員のご質問にお答えします。
市長は、先ほど
吉田議員おっしゃったとおり、市民の
皆さんが明るく元気で暮らせるようにということをモットーに、副市長以下私どもに指示をして、日々行政を推進させていただいております。
その中で、今、議員おっしゃったとおり、これからの10年、20年を考えたら、特に
行政改革、それから
先ほど話のありました
まちづくりビジョン、これをしっかり遂行していく中で、市長からは
行政改革に当たっては
市民ニーズをしっかり捉えて、
サービスの低下を招かないようにやっていく、そのためにしっかり
意見交換もしながらやっていこうということで、一昨年来
まちづくり懇談会等もやっているわけですけれども、この中でしっかり市民の
皆さんが何を考えて、どうしたら市民の
皆さんの要望に応えて、全てを応えられるわけじゃないんですけれども、
優先順位をつけて何をしっかり捉えていくかということをさらに議論を深めていきたいと思っています。その場合に当たっては、しっかり議員の
皆さんとも議論をさせていただきながら、途中
経過等もしっかりお伝えしながらやっていくことが大事だと。
それから、実施していくのは市の職員ですので、市の職員が力いっぱい業務を遂行できるように、やる気を引き出して、環境を整備することも大事だと思っています。この4月1日から、これは市長の指示ですけれども、各部は同じフロアになるべく置こうということで、少し
配置換えをします。市民の
皆さんになるべく便利にしていこうと、これは市長の指示でございます。
それから、これは細かいことですけれども、非常に
ロッカーが多いと。
ロッカーが多いとどうしても書類をそこに置くということで、また市民の
皆さんとの対応のスペースも少なくなるということで、書類を3割カットして、旧鬼石総合支所のほうに書類を動かすと。必要な備品はしっかり整備しようということで、市の職員の執務環境の整備も今後4月1日から小さなことですけれども、今、進めていこうということでございます。
先ほど来議員おっしゃられたように、
ソフトも非常に重要です。職員の
意識改革と市民の
皆さんが本当に便利になったというようなことも、この
行政改革の中でしっかりまた議論もしていきたいと思っています。それから、
まちづくりビジョンについても、さらに先ほど
企画部長が答弁いたしましたように
ブラッシュアップをして、10年先、20年先を見据えてしっかりやっていこうと。ただ、これにはいろいろ困難も伴うと思います。市長から、困難に戸惑うことなく果敢に挑戦していくという指示も受けていますので、しっかり藤岡モデルができるように、議員の
皆さんのご意見をしっかり踏まえながら、10年先、20年先を見据えた
行政改革並びに
まちづくりを進めていくということでやっていきたいと思っています。
以上、よろしくお願いします。
○議長(
野口靖君)
吉田達哉君。
◆18番(
吉田達哉君) 職員の方々が元気で、将来の
自分たちの夢も込めて仕事ができるような
環境整備ということで質問をさせていただいたところ、
ロッカーが多いとかスペースを1つのスペースにするとか、そういったようなお話でありましたけれども、やる気を持って自信をつけて、そして一つ一つ事務をこなしていくということが私は期待をしたいところであります。
そして、今、いろいろなものを
ブラッシュアップということで今後議論をしていきたいということですけれども、今、実際に行政側から提出されてきている事業につきましては、中間報告もなく、ほぼ決定した事項が出てきているわけで、なかなかそこでその中間報告に対しての意見を申し上げたりする機会もありませんので、ぜひ、我々に開示してもらえるものにつきましては、途中で一度、中間報告という形でも構いませんし、どういう形でも構いませんが、お示しをいただいて、意見が申し上げられるような場所をつくっていただきたいというふうに思います。
いずれにしても、毎回毎回こういった改革というのが議会の中で議論され、日々
市民ニーズを捉えた
まちづくりのための施策をずっといつ終わるということがなく、何年も何年も継続をしながら改革をして、そして徐々に発展していくものだと思っております。
先ほど、
住民ニーズをきちんと行政に反映してという中で、今後は
企画部長のほうから、その
ブラッシュアップをする中において
市民ニーズを把握していきたいということであります。実際に、
ソフト面についてこの議場の中でも何度も議論をされましたワンストップ行政というんですか、市民がいろいろな手続をしに来たときに、たらい回しにされて困っている。今度、あそこの部署へ行ってください。今度は教育委員会は向こうの総合庁舎ですよと。あっちに行ったり、こっちに行ったりするのが大変だから、そういった
市民ニーズを捉えて、1回ワンストップでいろいろな手続ができるようにというような質問も数名の議員から出ております。実際に、そういうことも踏まえて、それが全てだとは言いませんけれども、職員の方々が仕事をやりやすい環境をつくるのも大事ですけれども、市民の方々が市役所に来たときに、親切だなとか昔より手続が簡単になったなとか、そう思えるような施策を講じていただくのも私は
行政改革なんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ、そういったことを捉えて、本当に小手先の改革でなくて、抜本的に事業を
見直したり、
市民ニーズを捉えて
行政運営をしていただきたいと思います。
できれば市長にコメントをいただきたいんですが、これで私の質問を終わります。
○議長(
野口靖君) 市長。
(市長 新井雅博君登壇)
◎市長(新井雅博君)
吉田議員のご質問にお答えをさせていただきたいというふうに存じます。
改めて、市民の
皆さんの理解と協力なくして、この藤岡市の様々な施策は一歩も前に進まないというのを、この約2年間の中で実感をさせていただきました。まさしく、行政は市民の協力・理解の上に立って初めてそれぞれの施策が遂行できる、こういうことでありますので、
吉田議員ご指摘のしっかりと
市民目線に立った施策、あるいは職員のスキルアップと接遇、こういったことを改めてしっかりと徹底をして努めてまいりたいというふうに思っているところであります。
また、私自身も2年間、何はともあれ、明るく元気に、そして笑顔で振る舞うということを徹底してきたつもりでありますので、改めて職員においてもスキルアップを図るとともに、市民に対してはしっかりと寄り添った形で基本中の基本の親切・丁寧、こういったことに努めてまいりたいというふうに思っているところであります。
また、職員の
定数管理等々につきましては、
常勤職員が現在588名、さらには非常勤を加えるならば750名を超えるということでありますので、こういった部分の適正管理につきましても、適正配置を含めてこれからしっかりと目を配ってまいりたい、このように思っているところであります。
また、
ビジョンの
磨き上げにつきましても、これからしっかりと様々な政策と融合する形の中で、実効性のある施策にしっかりとつくり上げてまいりたいというふうに思っているところであります。
いずれにいたしましても、議員各位から寄せられる意見につきましても、今後とも真摯に受け止める中で対応してまいりたい、このように思っているところでありますので、以上を申し上げて、答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
○議長(
野口靖君) 以上で、
吉田達哉君の質問を終わります。
次に、関口茂樹君の質問を行います。関口茂樹君の登壇を願います。
(1番 関口茂樹君登壇)
◆1番(関口茂樹君) 関口茂樹でございます。議長のお許しを受けました。これより、
一般質問をさせていただきます。
まず最初でありますが、新年度における人口維持政策についてであります。
私は、令和元年12月
定例会一般質問で、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口によると、25年後の藤岡市の人口は4万6,532人との予測が示されておりますが、何としても、大幅な人口減少だけはあらゆる政策を動員しても食い止めなければならないと申し上げました。人口減少が私たちのまち、生活に与える影響は計り知れないからであります。市長は数字を挙げまして、藤岡市は人口の自然減が始まっている。藤岡市の長として、人口維持の政策を積極的にやらなければならない。先進地事例もあるが、藤岡市は藤岡市なりの政策が大切だと答弁されました。
そこでお尋ねいたします。
新井市長の現在までの人口減少対策の柱は、主として産業団地の誘致、積極的な子育て支援、そして
地域コミュニティの再生強化などと理解しております。
新年度における人口維持を目指す政策は何か、市長にお尋ね申し上げます。
○議長(
野口靖君)
企画部長。
(
企画部長 高柳和浩君登壇)
◎
企画部長(
高柳和浩君) お答えをいたします。
人口減少問題につきましては、全国的に各自治体にとって共通の問題であり、もちろん、藤岡市においても例外ではありません。人口減少が進む影響は、市民生活、地域経済や行政活動に徐々に、そして重くのしかかってくる大きな問題であると認識しております。
地方における人口減少の要因は、大学進学に伴う転出、都心への一極集中、晩婚化・非婚化による少子化など様々な要因が重なり、その対策も数多くの施策が全国各地で模索されておりますが、普遍的に効果のある特効薬となるようなものは、残念ながらございません。そのような状況の中、新年度における人口維持を目指す政策につきましては、藤岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略と併せて、今年度策定いたしました藤岡市
まちづくりビジョンに掲げている事業を中心として、各種事業に複合的に取り組んでまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 本市は、女性1人が生涯に産む子どもの推定人数、すなわち、合計特殊出生率1.8という数値を2035年度までの目標として定めております。この目標に向かって、藤岡市に来てもらう、藤岡市で働いてもらう、藤岡市で家族をつくってもらう、藤岡市に住み続けてもらうという4つの目標を、藤岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で定めております。
しかしながら、平成29年度の藤岡市の合計特殊出生率は、1.18であります。目標と現実との距離を埋めようとするならば、今、
企画部長からいろいろお話をいただきましたが、一日も早い、思い切った大胆な政策が必要ではないかと思います。
お尋ねいたします。
平成28年3月作成のこの総合戦略において設定した合計特殊出生率の目標1.8は今後どのようになるのか、市長にお尋ねいたします。
○議長(
野口靖君)
企画部長。
◎
企画部長(
高柳和浩君) お答えをいたします。
合計特殊出生率は、女性が一生のうち何人の子どもを出産するかを人口統計上ではかるための資料として使われております。直近の平成29年度数値では、全国平均値が1.43、群馬県平均値は1.47でございますが、議員ご指摘にありましたように、藤岡市は1.18となっております。
藤岡市の合計特殊出生率の目標値ですけれども、本市の目標値は国が2030年までに目標設定しました1.8を今後も2035年度までの目標として定める予定でございます。ただし、この1.8という数字、この数字だけがあるのではなくて、将来にわたって活力ある藤岡市を維持するためには、家庭・子育てと仕事を両立しやすくする環境づくり、経済的な安定が得られる就業、生活環境づくり、多くの人にとって住みたい、住み続けたいと思える地域の魅力や文化の発展、支え合いのコミュニティづくりによる安心感の醸成などの施策を複合的に実行した結果、この数字が達成できるものと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) お聞きした合計特殊出生率1.8はこのまま継続するということであります。ぜひ、目標にすぎないというんではなく、この目標実現に向けてあらゆる政策を動員すると、そういうことでこの目標に迫っていただきたいと思います。
ところで、市長の人口減少対策の柱の一つは、積極的な子育て支援ですが、1月13日付上毛新聞の市長発言からすると、その内容は、子育て支援の強化、子どもの居場所づくり、生活困窮世帯の子ども支援、ひきこもり対策などで、どれも大切で必要でありますが、人口維持のための政策としては、ほかの自治体でも行おうとするもので、藤岡市ならではの政策とは言い難いのかなと思っております。
そこで、12月
定例会で、市長からは藤岡市ならではの積極的な人口維持の政策をやらなければならないとの趣旨がありました。本市は人口維持政策を政策
優先順位のどのあたりに
位置づけているのか。これがあまり低いようでは、とても目標の1.8に迫ることすらできないと考えます。
優先順位がどの辺か、そのことにつき、市長にお伺いいたします。
○議長(
野口靖君)
企画部長。
◎
企画部長(
高柳和浩君) お答えをいたします。
優先順位をつけて特定の事業のみを実施するだけでは、人口維持は難しいというふうに考えております。12月議会の
一般質問で市長の答弁にもありましたように、人口維持を図っていくためには、先進自治体の事例も参考にしながら、本市の現状に合った政策を多岐にわたり実施していくことが大切と考えております。そのような中で、藤岡市に住みたくなる、あるいは住み続けたい、そのような環境をつくっていくことで、将来にわたり、活力のある藤岡市を構築できると考えております。そのため、家庭・子育てと仕事を両立しやすい環境づくりとしての産前産後サポート事業や、子どもの居場所づくり支援事業の実施、経済的な安定が得られる就業生活環境づくりとして、
藤岡インターチェンジ西産業団地及び
東平井工業団地整備による
企業誘致、観光農園・やよいひめ
PR事業や農業の担い手支援事業の実施、多くの人にとって住み続けたい、戻ってきたいと思える地域の魅力や文化の発展、支え合いのコミュニティづくりによる安心感を醸成する
地域コミュニティ活性化補助事業や、地域の絆推進フェスティバル事業、桜山公園整備や高山社跡管理保存整備事業など、10年、20年先を見据えた各種事業に複合的に取り組むことが重要であると考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君)
企画部長の今のご答弁でありますが、職員としては本当に満点に近い答弁ではないかと私も思いますが、合計特殊出生率が2.07でようやく人口維持が可能となることを考えますと、今のお話では、本市においての人口減少対策は
ハードルがかなり高いと言わざるを得ません。人口減少対策は、つまるところ、いかにしてほかの地域からの流入を図るか、また、どのようにして出生率の増加を図るかであります。奇跡の村と言われた長野県下條村では、徹底した
行政改革とコストカット、そして子育て世代の支援で出生率2.0を実現しました。行
財政改革やコストカット等で65%前後の経常収支比率を実現し、財源を確保して破格の子育て世代向け住宅の提供や保育施設の充実、そして高校生までの医療費無料化などの子育て世代の支援に力を入れ、人口減少に歯止めをかけたと言われております。
人口減少は、時代の経過とともにまちの各方面に計り知れない影響を与えます。小売り、飲食、娯楽、医療機関等の生活関連
サービスの縮小、部長のご指摘のあったとおり、税収入の減少による行政
サービスの低下、また、地域公共交通の撤退・縮小、空き家、空き店舗、工場跡地、耕作放棄地等の増加による地域の景観の悪化、治安の悪化、倒壊や火災の発生、そしてさらには
地域コミュニティの機能低下等であります。今後、人口維持のために抜本的などのような施策を市長は導入しようとしているのか、先ほどは
企画部長の答弁を聞かせていただきましたが、抜本的な行
財政改革、そして財源を確保しての抜本的な政策が必要なんだろうなと私は思うんですが、市長ご自身どのようにお考えか、お示しをいただきたいと思います。
○議長(
野口靖君) 市長。
(市長 新井雅博君登壇)
◎市長(新井雅博君) 関口議員の質問にお答えをさせていただきたいと存じます。
人口減少対策並びに特殊出生率のアップと、こんなご質問をいただきました。
まず、出生率の増加につきましては、三十数年来、国や多くの自治体が積極的に取り組んでまいりましたけれども、特効薬がないということは全ての自治体が経験をされてきたことだというふうに思います。大変失礼でありますけれども、関口町長時代においても、その施策を繰り返しても、ご答弁の中にも特効薬はないという話も答弁をされておりますように、ただ、このことはやはり、人口減少対策を食い止める、あるいは国家としての基本をしっかりと守っていくという観点の中で、ありとあらゆる政策を動員して、この特殊出生率を上げていく、この不断の努力は続けていかなければならないというふうな思いから、ありとあらゆる施策を国・県と歩調を合わせながら、さらにはおたふく風邪の無料検診を2回、小さな話に見えるようでありますけれども、そういった藤岡市ででき得る最大限の施策を積み上げながら、その子育て環境を整える中で、願わくは出生率が上がってもらいたい。ただ、出生率が上がるというのは社会全体の環境に大きな要因がある、あるいは藤岡市独自でできる環境とするならば、関口町長時代が取り扱っていただいた筋力トレーニング、これは高齢者の健康維持増進に大きく寄与する、さらにはそこに集う人たちのコミュニティがしっかりと醸成される、そういった環境をもやはり私は子育て環境の一因に大きく寄与してくる政策だというふうに思っています。ですから、子どもたちの環境だけに視点を当てるんではなく、働く環境、あるいは
自然環境、高齢者の福祉環境、全てのものに視点を当てながらトータルで私はやっていかざるを得ない、このこと以外ないというふうに思っているところであります。
人口減少の問題についても、1,800自治体、一部の大都市圏を除いて全て大きな問題として捉えているところであります。本市においても、自然減が年間800人の死亡者がいる。出生者数は年間350人という現況の中で、自然減が500名ぐらいある。しかし、救われるところに、社会における人口動態の出入りについてはおかげさまでプラスになっている年もあれば、平均値を保っているというような藤岡市の環境があります。少なくても、産業団地をつくりたい、働く場を確保したいといえども、そのことがかなわない自治体が日本国内に多くあります。しかし、本藤岡市においては、
高速交通網の
拠点性、あるいは様々なインフラ、東京都市圏との距離感、これを総合するならば、私は
企業誘致に最適地だと思っておりますし、このことを実現することによって、多くの人々がここで働き生活の糧を得ることによって、新たな世帯を設けることができる。あるいは、ここに住まう人々がこれからもこの地域で生計を立てていく、新たな家族をつくっていく。この環境がつくれるのも、私はこの群馬県だけを見ても、藤岡市が突出して一番だというふうに思っている。
ですから、この環境を最大限生かした施策を、今まさに10年、20年後を見据えた形の中で積極果敢にやっていくときだというふうに思っているところであります。こういった環境を全て生かし、そしてつくり上げていくことによって、人口減少を緩やかにしていく、そして住まう人々が新たな家族をつくろうという環境をしっかりとつくっていく、このことが出生率の増加につながってくるものと信じております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 徹底した
行政改革とコストカットで財源を確保し、破格の子育て世代向けの住宅政策は、本市の人口減少対策には欠かせないところであると私は思っております。市長の言う本市ならではの政策により、ブランド力が向上し、人口の維持につながることを期待して、この質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
続きまして、質問させていただきます。次は、市の公共事業受注の条件についてであります。
昨年秋、令和クラブは市民との
意見交換会を6回実施いたしました。その中で、「議員が市の公共事業を受注することは大きな問題である。」また、「現職議員が関係する企業は市の発注する公共事業を請け負うべきではない。」等の趣旨の意見が複数の会場で出されました。議員、または議員が関係する企業は市の発注する公共事業を受注すべきでないというこれらの意見は、議会議員の市の発注する公共事業の請負に対し、市民の中には強い違和感が存在し、議員の公共事業請負には賛成できないとの確たる意思表示と受け止めざるを得ませんでした。
そこでお尋ねします。
市長は、議員による市の公共事業の請負をどのように考えておられますか。法律上、議員の請負はどのように
位置づけられているか、市長の所見を伺います。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
(
総務部長 中島俊寛君登壇)
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
まず、議会議員の兼業禁止を定めた地方自治法第92条の2の趣旨でありますが、議員は議会の審議、議決等に参与することにより、直接・間接的に地方公共団体の事務や事業に関与するものであるため、議会議員として利害関係を持つことを禁止することはもとより、一般住民から不信や疑惑を招くことがないように、議会運営の公正性及び事務執行の適正性を確保することにあると認識しております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 今、
総務部長から地方自治法第92条の2につきまして説明をいただきました。
この規定は、議員の兼業禁止ないし請負禁止を定めております。部長が申されたとおり、本条は議員が具体的な請負契約の締結に対する議決等に関係することにより、直接・間接に事務執行に関与するものである以上、議会運営の公平さを保障するとともに、事務執行の適正を確保するため、当該自治体との間において請負関係に立つことを禁止しようとするものであります。
具体的には、1つとして、当該地方公共団体に対する個人請負の禁止であります。2つ目が、当該地方公共団体に対し請負することが主たる法人の役員になることの禁止であります。議員の配偶者等の親族が請負することは本条には抵触しないと考えられますが、議員の配偶者等の親族が請負をする場合であっても、実際において議員がそれら親族の請負について実質的な支配を及ぼし、親族の請負は全くの名目のみで、実質はその議員が請け負っているのと何ら異ならないような場合については、本条の規定の趣旨から避けられねばならないと考えられている。単に親族を名目のみの代表取締役にしたにすぎなく、実質はその議員が請け負っているのと何ら異ならないような場合は、本条の趣旨を全く没却した脱法的な行為というべきである。これは逐条地方自治法の解釈であります。
そこでお尋ねいたします。
議員の配偶者等の親族が請負をする場合であっても、実際において、議員がそれら親族の請負について実質的な支配力を及ぼし、親族の請負は全くの名目のみで、実際はその議員が請け負っているのと何ら異ならないような場合も実際にあります。本市における議員の親族による請負について、表面的・形式的判断だけで法的に問題ないと、そのように先ほどの部長の答弁は推移するものと考えますが、私はこの判断は慎重を要すると考えております。議員の請負に強い違和感や反対意見を持つ市民は、議員は当該企業の経緯や実態から見て、企業の顔であり、頭脳であり、エンジンであると理解しております。親族の多少のサポートはあっても、親族の請負は名目のみで、実質は議員が請け負い、企業を取り仕切っている、したがって、そのように考えれば
意見交換会での市民の議員請負に対する違和感や反対の表明は少しも不思議ではなく、十分な理由があると思うのであります。
そこでお尋ねします。
法的に問題ないと当局は判断しておるようですが、議員の親族が請け負い、その親族は登記簿上だけでなく、実質的にも企業を経営していると評価するに足る十分な根拠や理由を持っているはずであります。そのように考えますが、市長のお考えをお聞かせください。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
まず、前段として地方自治法第92条の2の規定における兼業禁止に係る考え方について、判例などを調べましたことについて説明をさせていただきます。
議員が個人経営をしている場合は、取引量の多い少ないにかかわらず兼業禁止に該当いたしますが、法人の役員等をしている場合には、当該法人が主として同一の行為をする法人に該当するかどうかで判断することになります。この主として同一の行為をするということでありますが、当該地方公共団体に対する請負量が当該法人の売上量の主要部分を占め、また、その請負量が全売上量の半分を超えているかどうかが一つの目安となります。
その前段としての考え方に続きまして親族の関係でありますが、市といたしましては、法の解釈からして、当該業者が地方公共団体から請負している場合においても、議員本人が当該業者の代表者等の役職に就いていない限り、兼業禁止に該当しないと考えております。
なお、本市におきましては、これまでこれらの基準に抵触するような事例はありません。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) ただいま、部長のほうから地方自治法第92条の2につきましてご説明をいただきました。
まず最初の個人請負は、もうこれは請け負う額等には関係なくアウトであるということでありますが、2番目のことでありますが、同一の行為をする企業かどうか、そうだとすると、それの役員に就いてはならないというのがその法文でありますが、代表に就いているかどうかで判断するというお答えでありました。それでいいんですね。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
議員おっしゃるとおりでございます。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 今の主として同一の行為をする法人等について申し述べたいと思います。
地方自治法第92条の2で禁止されている議員の行為は、先ほど申し上げましたとおり2つあるということでありまして、1つは部長の言われるとおり、当該自治体に対する個人請負の禁止であります。その次でありますが、当該自治体に対する請負を主たる業務とする法人の無限責任社員、取締役、執行役若しくは監査役若しくはこれらに準ずる者、支配人及び清算人、これらの役員就職の禁止を定めております。
したがって、ただいまの部長の答弁はあまりにも狭すぎると解釈いたします。したがって、そのほかの役員に就いているかどうか、今、私が申し上げたようなことに就いてあるかどうかのそのことについて、根拠をお持ちだと思います、書類等。その辺はいかがでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
地方自治法第92条の2でございますが、今、議員がおっしゃったようなことは、特にその中では規定していないと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 部長、後で、部長も恐らく逐条地方自治法をお読みだと思います。私も読んでいます。また、今日議員必携も持ってきていますが、これらでも特に逐条地方自治法には先ほど私が言ったこともしっかり書いてありますから、その代表取締役に就いているかどうかだけじゃない、ずっと広いんです。ですから、その辺をもう一度また機会があれば私は再度質問しますから、それはよろしくお願いいたしたいと思います。
ところで、本論に戻りたいと思います。
議員は市民の代表者であり、市民全体の福祉の向上に努めることが求められております。そのような立場の議員が、地方自治法第92条の2で禁ずる当該自治体の公共事業を請け負い、または請負法人の役員に就任して、自らの利益に関わることは議会運営の公平の保障や事務執行の適正の確保に反するのみならず、市民の市政に対する信頼を損ねることとなるのではないかと思います。議員の政治倫理が改めて問われるところであります。
桐生市の議会改革は意欲的で、広く高く評価されております。桐生市は、平成22年11月30日付で議会議員政治倫理条例を制定いたしました。
その第1条で、条例の目的を議員が、市民全体の代表者として誠実かつ公正に職務を遂行し、その権限又は
地位による影響力を不正に行使して、自己又は特定の者の利益を図ることのないよう必要な事項を定めることにより、議員の政治倫理の確立を図り、もって公正で民主的な市政の発展に寄与すると規定しました。
第2条の議員の責務では、議員は、法令及び条例を遵守するとして、議員の法令遵守義務をうたっております。
第4条では、本市と同じように政治倫理基準を規定し、続いて、第5条で請負契約等の辞退を定め、議員が役員をし、若しくは実質的に経営に携わっている企業又は議員の配偶者若しくは2親等以内の親族が経営している企業は、地方自治法第92条の2の規定の趣旨を尊重し、市民に疑惑の念を生じさせないため、市等との請負契約等を辞退するよう努めなければならないと規定してあるのであります。
このように、桐生市の議会議員政治倫理条例は、議員の法令遵守義務を定めたり、議員の請負契約等の辞退の条項を設けたりと、主権者たる市民の立場に立って条例を定め、市民に不信や疑惑の念を生じさせないよう市民感情にも配慮し、きめ細かく規定したものと思われます。また、平成26年9月の最高裁判決に、議員は、その配偶者若しくは当該議員の2親等以内の親族又は同居の親族が経営する企業及び議員が実質的に経営に関与する企業は、地方自治法第92条の2の規定の趣旨を尊重し、災害等特別な理由があるときを除き、市の工事等の請負契約、下請契約及び
委託契約を辞退しなければならないとした広島県府中市の議員政治倫理条例の規定は、憲法に違反するものではないと示しました。
令和元年9月13日の本市の決算特別委員会では、市の執行部が入札に関して、私が業務選定委員会の委員長を務めています。公明正大にやっておりますとの発言があり、私は大変心強く思っております。しかしながら、令和クラブの市民との
意見交換会で示されたとおり、議員の公共事業請負については、市民の中に厳しい意見や、いかがなものかといぶかる声があるのも事実であります。
そこでお尋ねいたします。
本市における議員の公共事業請負は、部長の答弁にあるとおり、法令上問題ないと考えるのか、今後、議員請負の禁止を検討すると考えるのか、再度、市長の所信を伺います。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
再度、同じ答弁となりますが、市といたしましては、法の解釈からして、当該業者が地方公共団体から請負をしている場合においても、議員本人が当該業者の代表者等の役職に就いていない限り、兼業禁止に該当しないと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君)
総務部長、ちょっとマイクが籠もっちゃって、しっかり聞こえなかったんですが、要は、私に最初答えたとおり、代表取締役に議員が就かない限りは……
◎
総務部長(
中島俊寛君) 「等」です。
◆1番(関口茂樹君) ということですね。
◎
総務部長(
中島俊寛君) 「等」。
◆1番(関口茂樹君) 「等」を入れますか。
◎
総務部長(
中島俊寛君) はい。
◆1番(関口茂樹君) というと、私が先ほどいろいろ逐条地方自治法でこういう役員に就いちゃ駄目だというふうなことを申し述べましたが、そこまで含めるということですね。ということは、最初の答弁と違って、「等」を入れたというふうに理解でよろしいんですか。私が聞いたときは……
◎
総務部長(
中島俊寛君) 最初から入れています。
◆1番(関口茂樹君) そうですか。
◎
総務部長(
中島俊寛君) はい。
○議長(
野口靖君) 暫時休憩します。
午前11時21分休憩
─────────────────────────────────
午前11時22分再開
○議長(
野口靖君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────────
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) さきのやり取りで、
総務部長とのやり取りですが、私は代表に就いていなければ問題ないのですかというふうに最初お聞きしました。そうしたら、部長はそのとおりだというふうに意思表示をしてくださいました。しかし、今はそうじゃなく、「等」が入っていた、最初から「等」が入っているんだということでした。
わかりました。では、そういうことであるならば、当然、地方自治法第92条の2の適用がある場合がある、出てくるという答弁になるわけですが、それでよろしいんですか。ご答弁をお願いします。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
当該業者の代表者等という「等」のところを1回、2度目の答弁からそういう回答をしているかと思うんですが、「等」は最初からつけさせていただいております。ですから、代表者等ですから、いろいろな役員等も含まれると思っていただいて結構です。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 先ほどお聞きしたことでありますが、恐らく、代表取締役等の役員に本市の議員の場合は就いていないから地方自治法第92条の2の問題は生じないんだと、そういうふうに理解いたしますが、
総務部長、そういうことでよろしいんですか。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
今、議員がおっしゃるように、そのような代表者等に就いてはおりませんので構わないということで解釈しております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) この地方自治法第92条の2の規定について、判例でも地方自治法の逐条地方自治法によっても、脱法行為である場合があるというところがあります。それは、議員がもし企業の顔であり、企業の頭脳であり、企業のエネルギーといいますか、そのものを引っ張るそういう存在であるとするかどうかに関わるのではないか。単に登記簿上、一切そういうことに触れないから問題ない、そういう部長の答弁かと思いますが、実質的に判断して考えるというお考えをお持ちですか。部長にお尋ねいたします。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
客観的に議員が役職に就いているかどうかということは、登記簿上で判断するのが一番客観的な判断ができると考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 要は、本市における議員の親族による請負について、表面的・形式的判断だけで判断していると、そういうふうになりますが、そういうことでよろしいでしょうか。
○議長(
野口靖君)
総務部長。
◎
総務部長(
中島俊寛君) お答えいたします。
客観的に判断させていただいております。
以上、答弁といたします。
○議長(
野口靖君) 関口茂樹君。
◆1番(関口茂樹君) 今日、この地方自治法第92条の2の規定につき、やり取りをさせていただきました。いずれにいたしましても、議会の運営の公正、そして事務執行の適正の保障ということによって、この規定があるわけであります。お互いにともども努力をいたしまして、市民の市政に対する信頼を損なわないよう努力してまいりたいというふうに申し上げて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
野口靖君) 以上で関口茂樹君の質問を終わります。
以上で発言通告のありました質問は全て終了いたしました。
─────────────────────────────────
△散会
○議長(
野口靖君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
ご苦労さまでした。
午前11時28分散会...